「お世話される毎日」から、人生のスポットライトを浴びる「主役」へ。
私の原点は、洗練された料理とワインが飛び交うレストランの現場にあります。最高の空間で輝くような笑顔を見せ、極上の時間を愉しまれるお客様たち。その満足そうな表情を引き出すことが、サービスマンまた料理人としての私の何よりの誇りでした。
しかし、ある日を境に、毎月のように足を運んでくださっていた大切なお客さまの姿が消えました。理由は、怪我による身体の不自由。
「もう一度、あのお店のテーブルにつきたい」そう願いながらも諦めざるを得ない現実を目にしたとき、胸を突くような衝動が走りました。
「私たちの手があれば、諦めていた場所へ行ける。大好きな料理を、もう一度味わえるはずだ。その環境を、空間を作るんだ。」
単に目的地へお送りするのではない。怪我や病気によって削られてしまった自尊心を取り戻し、一人の人間として自分の意思で人生を愉しむその「当たり前で特別な状態」をもう一度つくり出したい。
その想いに突き動かされるように、私は介護の世界へと飛び込みました。
現場に入り、数多くのご高齢者やご家族の声に耳を傾ける中で突きつけられたのは、想像以上に深い「心の痛み」でした。
「家族に車椅子を押させてしまって申し訳ない」「何をするにも手伝いが必要で、自分がまるで“お荷物”のように思えてしまう」
そこにあったのは、愛する家族を疲弊させているという強い罪悪感と、一人の人間としての尊厳が失われていく寂しさでした。
そしてご家族もまた、日々の介護に追われ、「感謝することができなかった。両親として見ることができなかった」と後から自分を責めていたのです。
人生の黄金期を走り抜き、社会や家族を支え続けてこられた方々が、なぜ人生の終盤で「申し訳なさ」を抱いて過ごさなければならないのでしょうか。
だからこそ、私は決意しました。
私は単なる「送迎業者」にはなりません。レストランで培った上質なホスピタリティと、プロフェッショナルな介助技術を融合させ、お客様を「特別なゲスト」としてお迎えします。
ご家族を介護の重圧から解放し、ご本人には人生の「主役としての誇り」を取り戻していただく。大切なご家族と肩を並べ、心から笑い合える極上のひとときへ。
「人生を、最上の旅にエスコートする。」
私を育ててくれたあのお客様方への深い感謝と誓いを胸に、私たちは最高の移動体験をお届けし続けます。
